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育休明け・復職者にこそ、キャリア開発研修が効く理由 ──“分断”ではなく“再接続”の時間として

2025.6.1 キャリア開発

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キャリア開発研修を経営戦略として位置付ける視点から言えば、育休明け・復職者支援のあり方について、企業の根幹を支える重要なテーマと捉えています。育児休業という一つのライフイベントは、単なる「仕事のブランク」ではなく、人生における深い学びと視野の拡張が起きる時間でもあります。

キャリアの“分断”ではなく、“再接続”の視点を

育児休業からの復帰は、本人にとっても組織にとっても、リスタートの機会です。しかし多くの場合、復職者は業務への適応を急ぐあまり、自身のキャリア観や成長実感を置き去りにしてしまいます。これが、「やる気が戻らない」「以前のように働けるのか不安」といった声につながります。

私は、このタイミングこそが、キャリアの再構築において最も重要な“対話の機会”であると考えます。キャリア開発研修は、業務スキルのリキャッチアップ以上に、本人の経験を資産として言語化し、自分の人生と仕事を再び“接続”させる時間をつくるものです。

「ブランク」は“弱み”ではなく、“強み”へと転化できる

出産・育児という大きなライフイベントを通して、人は計り知れない数の意思決定を重ね、時間とエネルギーの使い方に深い洞察を得ています。視野もまた、家庭・地域・未来の世代へと広がります。この経験は、企業における多様性の理解、チームマネジメント、タイムマネジメント、エンパシー力といったビジネススキルに直結する強みです。

にもかかわらず、その価値が組織内で認識されず、“復職=元通りになること”という無言のプレッシャーを感じる方も少なくありません。ここにキャリア開発研修の本質的価値があります。

研修では、復職者が自らの経験を言語化し、そこにビジネス的価値を見出すことで、「自分には今こそ貢献できる力がある」と自覚していくプロセスを大切にします。

本人と組織、双方の“納得”をつくる

研修を通して、復職者自身が「何を大切にし、どんなキャリアを描きたいのか」を言語化できるようになると、上司や人事との対話が質的に変わります。キャリアの目標設定や配置、人材育成方針が、本人の内発的な価値観に根ざしたものとなるからです。

その結果、復職に際しての不安や不信感ではなく、信頼と対話によって紡がれた納得感のある再スタートが実現します。

なぜ、今このタイミングでキャリア開発研修なのか

育休明けというのは、本人が新しいライフステージを迎えたタイミングであり、職場がその変化をどう受け止めるかが組織文化の成熟度を問われる瞬間でもあります。ここでの支援が十分であればあるほど、復職者は組織に対するエンゲージメントを高め、「自分が大切にされている」という実感を持ちます

それは、そのまま離職防止や、次世代のリーダー育成、ダイバーシティ推進の核となるのです。

育児もキャリアである

私は、こう考えます。人生におけるすべての経験はキャリアであり、そこに「空白」など存在しないと。育児もまた、最も人間的な学びと成長の場です。その時間を経て、再び職場に戻る人々の力を、組織はどう活かすか。その問いへの一つの解として、キャリア開発研修は“再接続”の土台を提供します。

育児を通して身につく力は、職場で求められる力と本質的に重なっています。たとえば、複数のタスクを同時に捌く力、状況判断力、感情マネジメント力、他者視点での対話、そして何より「目の前の相手の可能性を信じ抜く力」。それは、チームビルディングや人材育成の現場でも不可欠なスキルです。

しかし、私たちの多くが「育児の時間はキャリアの空白である」という見えない前提に縛られています。そのまなざしのままでは、復職者が持ち帰った“財産”に誰も気づくことができません。だからこそ、復職のタイミングでこそ、「自分の人生をキャリアとして語る」内省の機会が必要なのです。

キャリア開発研修は、個人が育児という経験を“自分の資産”として再定義し、組織との新たな接点を見出す場でもあります。これは単なる個人の再始動支援ではありません。むしろ、組織が“キャリアの見方”をアップデートし、多様な人生経験を人材価値として受け取る構えを育む、組織開発の一環なのです。

育児という営みが、職場という別のフィールドで、より深い価値として循環する。そうした循環がある職場にこそ、多様な人が長く安心して働ける基盤が育ちます。キャリアの“ブランク”を“厚み”へと変えていく。その文化づくりを、研修という形でお手伝いしています

最後に──企業と個人がともに成長する未来へ

キャリア支援とは、単なる人材施策ではありません。それは、企業が一人ひとりの「人生を大切にしている」というメッセージそのものです。

そして、当事務所ではそのメッセージを、キャリア開発研修という形で可視化し、内面からの納得とエンゲージメントを育む支援を続けてまいります。

育休明け・復職という節目を、「つながり直す」価値ある時間へ。ご関心をお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

一緒に、より良き世界を創造していきましょう。