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社内浸透の本質を探る:会社と社員のビジョンの錯誤をどう是正するべきか

2024.12.28 キャリア開発

★★★『唯一無二の自分を極める。』自己実現キャリアブログ for Business★★★

企業のミッションやビジョンは、組織全体の方向性を示す羅針盤であり、社員一人ひとりの行動に影響を与えます。

しかし、会社が掲げる理念と社員個人が抱く価値観や目標が錯誤している場合、その溝が組織のパフォーマンスや社員の満足度に影響を及ぼす可能性があります。本記事では、この「錯誤」をどのように捉え、対応していくべきかについて解説します。

ミッション・ビジョンの錯誤とは何か?

(1) 錯誤の定義

  • 会社のミッション・ビジョン 組織全体の価値観や目指すべき未来を表現するもの
  • 社員個人のミッション・ビジョン 個々の価値観、働く理由、将来的な目標

錯誤とは、これらが一致せず、社員が「会社の方針に共感できない」「自分の価値観とは違う」と感じる状態を指します。

(2) 錯誤が引き起こす課題

  • 社員のエンゲージメント低下 仕事への意欲や責任感の低下。
  • 離職率の上昇 個人の目標が会社で達成できないと判断される。
  • 組織パフォーマンスの低下 チームの統一感、連携が崩れ、全体の生産性が下がる。

なぜ錯誤を是正する必要があるのか?

(1) 組織の持続的成長のため

ミッションやビジョンは、単なる「理念」ではなく、事業活動を方向付ける「指針」となるものです。これに社員全員が共感し、行動に落とし込むことで、強い組織となっていきます。

(2) 社員の自己実現のため

社員が自身の価値観や目標を会社のビジョンと重ね合わせられると、仕事への意欲や満足度が向上し、個人の成長も促進されます。

(3) 社会的影響力を高めるため

会社のミッションが社員に浸透し、全員が同じ方向を向いている組織は、外部からの信頼や評価も向上します。

誰が是正を担うべきか?

(1) 経営層

ミッション・ビジョンの発信元として、組織全体にこれを浸透させる責任を持ちます。社員との対話を通じて理念を共有し、模範を示す役割が求められます。

(2) 人事部門

社員の価値観と会社の方向性が一致するよう、研修の実施や、社内の体制を整備するなどします。

(3) 一人ひとりの社員

個々の社員が、自分の価値観と会社の理念を照らし合わせ、自分自身のキャリアビジョンを再確認する必要があります。

どのように錯誤を是正するのか?

(1) ミッション・ビジョンを再定義する

  • 現在の会社のミッションやビジョンが、時代や社員の価値観に適合しているかを見直す。
  • 全社員の意見を取り入れるワークショップを実施する。

(2) 定期的な対話の場を設ける

  • 上司と部下の1on1ミーティングで、社員の価値観や目標を把握する。
  • 部門ごとに、ミッション・ビジョンについて意見を共有する場を作る。

(3) 具体的な行動指針を示す

  • 理念を具体的な行動に落とし込んだ「行動規範」を策定し、社員と共有する。

(4) 継続的な浸透活動

  • 研修や社内イベントを通じて、ミッション・ビジョンの重要性を再認識させる。
  • 社内報やSNSで社員の「理念に基づく成功事例」を発信する。

そもそも是正することが正解なのか?

錯誤を是正することが常に正しいわけではありません。以下のような視点で判断する必要があります。

(1) 是正が必要な場合

 必要であるにも関わらず、

  • 組織として統一された方向性が欠けている場合
  • 社員の価値観が極端に会社とずれている場合

(2) 是正が不要な場合

  • 多様性が尊重され、価値観の違いが組織の強みとして機能している場合
  • 一致させることが、かえって社員の主体性を奪う場合

真に強い組織へ

ミッション・ビジョンの錯誤を是正することは、組織と社員が相互に成長するための重要なプロセスです。しかし、それを行う前に、「なぜ是正が必要なのか」「どのように行うべきか」を慎重に見極めることが重要です。

組織の中で個人の価値観を尊重しながら、一致点を見出していくことが、真に強い組織をつくる鍵となります。あなたの会社では、ミッション・ビジョンが社員に浸透していますか?ぜひ今一度見直してみてください。

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