正しかったはずの制度の機能不全
終身雇用制度、年功序列制度、年金制度という制度を拠り所としてきた私たちの社会にとって都合が良かったことは、強い制度を作り上げることで、人が考える労力をなくしたことでした。
しかし、経済界のトップが、終身雇用制度の持続は困難であると述べるなど、拠り所としてきた強かったはずの旧来の制度が機能しなくなってきています。
自分にとっての正しさとは
制度に依存し、何が正しいのかを考える必要のなかった私たちは今、岐路に立たされていると言えるでしょう。
一人ひとりが、何が自分にとっての正しさなのか、制度にすがるのでなく、世間に流されるのでもなく、自分自身にとっての正しさを真剣に考えるべきときが来ていると言えます。
正しいと信じるものを強くしていくために
キャリアデザインは、制度や世間という外部基準に基づくものではなく、自分自身の内部基準に基づくものです。明け渡してきた主導権を自分自身に取り戻すものです。
キャリアデザインは、強いものを正しくすることはできません。
しかし、正しいと信じるものを強くしていくこと、そのためにこそ真価を発揮するものです。