キャリアを生き方そのものと捉え直す
仮に、キャリアを職業上の地位や経歴だけを指すものだとすると、正解のない、先行き不透明で複雑な社会の中で、私たちは行き場を見失ってしまうでしょう。一つの価値基準だけで誰かと比べ続けて自分らしさを見失い、閉塞感に苛まれることにもなるでしょう。
そうではなく、キャリアを「生涯にわたる継続的な過程」、「自分自身の生き方そのもの」と捉えることによって、多角的な視点を持つことが許容され、新たな可能性の発見、開拓に繋げることができるようになります。この可能性の開拓こそが、「キャリア開発」なのです。
キャリアの理想形を自分らしさを基準にデザインする
キャリアは、誰かから一方的に与えられるものではなく、生き方そのもので自ら主体的に創造ができるものとして捉え直すとき、最大の恩恵を得ることができます。それは、「キャリアはデザインができる」というものです。
正解のない時代に、自分の生き方そのものをデザインして、そのデザインしたものを「正解にしていく」ことが可能となるのです。