曖昧な自分の行動が曖昧な結果をもたらす
特にキャリア形成においては、このことに例外はありません。
そして、曖昧なキャリアビジョンに基づく曖昧な行動と結果をもたらしているものは、曖昧な自分自身です。
人生のある時点で、自分のキャリアを振り返るとき、曖昧な結果ばかりが並んでいても、充実した人生とは決して言えないでしょう。
理想の未来を実現する方法としてのキャリアデザイン
複雑で先行きの見えない時代と言われます。その荒野のような状況を、自分が大切にしていたい価値観を軸に切り拓いていくために、「キャリアデザイン」は在ります。
私たち一人ひとり価値観は異なり、優先順位も様々です。決定的に大切なことは、“自分が、自分の”キャリアを築いていくという極めて主体的な姿勢です。
その自分とは何か。自分らしい自分とは何か。
世間や制度に拠り所のあった従来であれば、自分自身を明確にすることなど必要ありませんでした。誰かが決めた価値観やレールに沿ってさえいれば、世間的な成功と充実は手に入ったからです。
しかし、複雑で先行きが不透明な今、自分らしい成功と充実を手に入れるためには、自分自身で正解を創り、自分のルールに基づいて行動していくことが必要とされます。
自分とは何かを分析し、その分析に基づいて未来を設計し、行動によって実現していく過程を構想することが求められるのです。
つまり、自分らしい自分を実現していくためには、キャリアデザインを戦略として構築していく必要があるのです。