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人口減少社会にこそ、社員のキャリア開発の経営戦略化が必須

2023.5.12 キャリア開発

人手不足、人材不足による悪循環

人手不足、人材不足に対して、悪循環に陥ってはいないでしょうか。
▶募集:求人募集をしても応募が少ない。
▶採用:有望な人材を採用できていない。
▶定着:早期離職が連鎖し、社員が定着しない。
▶育成:例えば、世代間ギャップにより、価値観の異なる人材の育成が順調にいかない。
▶貢献:次世代を担うべき優秀な社員が育っていない。

これらは、本質的な課題解決策を講じきれていないことに対する現れ、現象だと言えます。

本質的な解決策を講じるまで、何度でも繰り返し起こり得る現象です。そのため、負の連鎖、悪循環に陥っている会社(組織)は、決して少なくはありません。

社会や制度の変化に一喜一憂するのではなく、本来の自分自身や会社(組織)の在り方を信じ、正解のない時代に尚、挑戦の歩みを止めることなく、高みを目指し続け、課題解決を担うべき経営トップの方はもちろん、人材育成、人材開発のご担当者の方、マネジメント層の方々と一緒に、「キャリア開発の必要性」を共有したいと願っております。

本質的な課題解決策「キャリア開発」の経営戦略化

解決策として、各段階(募集、採用、定着、育成、貢献)のそれぞれに、局所療法的、短期的視点のみでアプローチしたとしても、中々効果を得ることができず、場当たり的な対応に終始してしまいがちです。

結論から申し上げますと、本質的な課題解決策としては、経営戦略に組み込む形での一人ひとりの社員の「キャリア開発」を講じることが必要です。包括的かつ各段階の根本的な解決を図る効果が期待でき、負の連鎖を断ち、悪循環を好循環へと転換させることが可能です。

人手不足倒産も深刻

すでに報道されていますように、国立社会保障・人口問題研究所は、先月に発表した「日本の将来推計人口」において、2070年の日本の総人口は、最も実現性の高いとされるケースで8,700万人にまで減少すると推計しています。この推計を待つまでもなく、実際、人材が足りなくなることにより事業が破綻してしまうという、いわゆる人手不足倒産も深刻化していると言われます。倒産まではいかないとしても、現場での人手不足による疲弊感は、業界や業種にもよりますが、総じて慢性化しているのが現実です。

人口減少社会において、社員減少を前提とした対策が必須

事業を継続、発展させていくためには、人材の不足を、今いる社員で補填するだけでは足りず、付加価値をつけていくことが求められます。

現在進行形であり、今後数十年続くとされる人口減少社会において、社員の減少を前提とした場合、社員の生産性向上と付加価値としての更なる能力向上のために、一人ひとりの社員の「キャリア開発」は、経営戦略上、必須の命題と言えるでしょう。

キャリア開発により、社員が活性化することで、「定着」「育成」「貢献」の各段階に改善を図ることができ、活性化した会社(組織)が業界で、地域で存在感を示すことで、「募集」「採用」の各段階への波及効果が期待できます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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